九州脊振縦走旅
登山はアルプスだけじゃない!
と低山ハイカーは言いたい。(いつから低山ハイカーだったんだ)

九州はハイカー天国だと聞き、
福岡と佐賀の間を征く脊振山地を左から右へ
半ばノリと勢いで新幹線に乗り込む
僕は自他共に認めるMLG (ムーンライトギア)大好き芸人←
特に福岡店はオシャレでロマンティックなお店
店長の横山さんも話してたらぷわぷわ〜とする癒しをくれる
お客さんもゆったりした人が多くて
ついつい長居をしてしまった・・・
気付けば夕方がちかくなっていた。

惜しい気持ちを押し込めて
福吉を目指した。
福吉からは緩やかな田園を歩く。
夕方も相まっていい雰囲気。
道には柑橘がちらりちらり落ちていていい香り。
いそがなきゃならないのにゆったりしたきもちになってしまうね。

そんなこんなで着いたのが十坊山(とんぼやま)
鎖付きのこんもりした岩によじ登る。
遠くに海が見えて綺麗だ。
もっと時間があればゆっくりするんだけど
もうあたりは暗くなってきている。
もういかなきゃ。
白木峠に着いた時にはもう辺りは真っ暗だった。
この辺で野営を決めた。
今回の旅で選んだシェルターは
SIX MOON DESIGNのGatewood Cape
グランマゲートウッドの名を冠するってのがいいよね。
この選択が圧倒的に荷物を軽くできた要因だと思う。

次の日は4時に起きた。
まだ真っ暗だけど遅れている分急がなきゃ。
浮嶽までの道を駆け上がりお参りをして
足早に次へ向かう。
遠くには街の明かりが見えた。

女岳に着く頃にはすっかり日も上って
明るくなっていた。
荒川峠は廃農場のような施設が残っていた。
ここは貴重な水補給ポイント。
しっかり水を補給して次に向かう。
桃子(ももず)を超えたあたりで昼ごはん。
そうするとおばちゃん軍団が通過。
大阪から来たことを伝えるとみんな驚きと応援をしてくれた。
甘いコーヒーで一服してまた歩き出した。
この旅で思うことは
孤独をどれだけ楽しめるかだった。
本当にここまで誰とも会わず
一人で歩いてきていたのだった。
久々の人との触れ合いで
ほっこりした瞬間だったな。
次は羽金山なんだけど
電波送信所に入らないとピークは取れない。
そこまでピークハントに興味がなかったから
隣を通過して先を急ぐ。

次は雷山だけど
そこまでの道のりはかなりの急登を何度か通過しないといけない。
ここまで20kmぐらい歩いてきたせいか雷山をのぼりきった時には
もう足を使い果たしてしまっていた・・・
もう少しだけと気力で富士山(ふじやま)まであるいてそこで野営。
かなり体力を使ってしまった。
シェルターを張って準備ができたらそのまますぐに寝てしまった。

次の日も4時から歩き始めた。
今日が最終日だからせめて脊振山までは行きたい。
井原山を越えて三瀬峠に着いた。
少し一呼吸。
そこにある看板に脊振山の文字が!
コースタイムは・・・5時間半・・・
この満身創痍な体に耐えられるのだろうかと
一抹の不安が頭をよぎる。
まず目指したのは金山。
ここは結構迷子になりやすいので注意が必要。
金山に着いた時に急に霰と強風に襲われる。
そこで取り出したのは
Moonlight Gear EQのD.D jacketと
ULA EquipmentのRain kilt
MOONLIGHTGEAR D.D Jacket / ムーンライトギア D.D ジャケット
ULA Equipment Rain Kilt / ウルトラライトアドベンチャーイクイップメント レインキルト
この二つは行動し続ける上でいい選択だと感じた。
レインスカートはすぐに巻くだけで下半身の保温までできるし
D.D jacketはオーバーサイズでゆったり着れるので
ストレスの軽減にもなるし
肌離れがとてもいい。
やはりぺたぺたとくっつくと行動中のストレスになるから
これはかなり歩く気持ちにさせてくれた。
椎原峠に降りた時には12時を越えていた。
ささっとご飯を食べて
唐人の舞を目指す。
足はもうかなり疲労が溜まっていたけど
精神力で超えていく。

矢筈峠からはアスファルトの道。
ここについたら見えるのは
脊振山のレーダー!!
(厳密には違うのだけれど)
これで一気にテンションが上がった。
体力も尽きてきたときに歩けるかを分けるのは
やはり気持ちなのだと再確認させられる。
途中に自販機があってコーラを体に補給。
痺れる糖分。
あとは簡単な階段をたんたんと登れば脊振山なんだけど
足がなかなかうごかない。
一歩一歩確実に歩みを進めてついに脊振山山頂へ!
本当に満身創痍だったけど遂にやったぞ!
と心で叫び時計に目をやる。14時を過ぎていた。

本当はそのまま右に抜ける予定だったけど
時間があまりにも足りていなかった。
そのまま矢筈峠に戻り椎原バス停を目指す。
ここはザレとヌルヌル岩場をすべるように降りていく感じだった。
足はもうよくわからない感じだったけど
バスが来るまでに時間がなかったから超早歩きで降りる降りる。

なんとか椎原バス停についた。
一気に体に疲れが回り座り込んだ。
やっと終わったんだ・・・
それは安堵と寂しさと達成感がまざったなんとも言えない気持ちだった。
歩いた距離は53kmのトレイル、全部合わせれば60kmを超えていた。
なんとも壮大な旅だったな。
いつかまたリベンジしたいと思う。
to be continued